日々bibiビーム VI

作ったり読んだりなにか書きたくなったり。

【読みました】『フランバーズ屋敷の人びと』シリーズ

数年前に岩波新書から宮崎駿著『本へのとびら ー 岩波少年文庫を語る』が出版されました。宮崎監督が岩波少年文庫の中から選んだお勧め作品が列挙されています。

宮崎監督に勧められるまでもなく、岩波少年文庫は面白いです。青少年向けということで、表現もマイルドで、どぎつい描写もなく、とても読みやすい文庫です。

宮崎監督の紹介された本の中から読みたいと思ったものをピックアップして少しずつ読んでいたのですが、今回のこのシリーズが最後になるかな。

 

フランバーズ屋敷の人びと 1 - 岩波書店

フランバーズ屋敷の人びと 2 - 岩波書店

フランバーズ屋敷の人びと 3 - 岩波書店

フランバーズ屋敷の人びと 4 - 岩波書店

フランバーズ屋敷の人びと 5 - 岩波書店

 

『本へのとびら』を読み終えてからずいぶん経つので、

宮崎監督のおすすめだ、という以外の「このシリーズを読みたい理由」が全然思い出せず、

なぜかリンドグレーンの『やかまし村の子どもたち』的な、幼い子供たちが可愛らしくワチャワチャする話だと思い込んで読み始めたら

ぜんぜん違って驚いた。勝手に思い込んで勝手に驚くというね。

まったくもって大人の話でした。

 例えるなら『風と共に去りぬ』。波乱万丈物語。決して『若草物語』ではない。

舞台はイギリスだけれど。

 

それはそうと、

なんだろこの感じ、なんだっけこの感じ、うーん、うーん、

と思いながら読んでいたのですが、

やっと思い当たったのが

テレビドラマ感。

次から次へといろいろなことが起こるのです。しっかりした少女が、大人の女性になっていく話なのですけれど、まあ、色恋沙汰の渦中に突っ込んでいくわけですよ。若い娘とその周辺のドロドロ話はわりとスピーディーに展開していきます。それにしても少女のころのしっかりはどこへいってしまったのか。

このスピーディーなドロドロ話が当時流行ったエンターテインメントだったとしたら、このたぐいの小説は掃いて捨てるほど生み出されたのだと思うのですよ。それが淘汰され、今も少年文庫に残って読まれているということは、この作品はそれらの中でもかなり優れていたのでしょう。

 

などなど、

ほぼほぼテキトーなことを言っていますが、カーネギー賞、ガーディアン賞を受賞しているのは本当。色恋沙汰だけではなく、もっといろいろ詰め込まれているからこその受賞でしょうけれど、そういう解説はきっと誰かがしてくれている。

 

というか、本当にテレビドラマ化されていたようです。ほらね(したり顔)。

Flambards (TV series) - Wikipedia(全部読んでいないけれど)

 

ところで、このシリーズ、3巻が出版されてから4巻が出版されるまでに10年ほど間が空いていてるのですが、3巻でおしまいにしてほしかったです。

10年の間に何があったかわかりませんが(いや、最初からそのつもりだったのかもしれませんが)著者は容赦なくもりもり盛り込んできて、4巻は途中でお腹いっぱいになってしまって、全部読めませんでした。もういい、ってなりました。5巻はつまみ読みで終えました。はは。

 

今は4,5巻を通読できませんでしたが、中高生の時に手に取っていたらきっと丁寧に最後まで読んだろうし、感じることが全然違っただろうなと思います。テレビドラマっぽいとは思わなかったと思う。代わりに何を感じたかな。

 

□□□□□

アルセーヌ・ルパンだとか明智小五郎などを今読んだら、2時間のサスペンスドラマみたい、って思うかなあ。