日々bibiビーム VI

作ったり読んだりなにか書きたくなったり。

【読みました】『言葉はこうして生き残った』『「考える人」は本を読む』

『言葉はこうして生き残った』はミシマ社、

『「考える人」は本を読む』は角川新書からの発行です。

著者はどちらも河野道和さん。

雑誌「考える人」の編集長をされていましたが雑誌が休刊になり、その後新潮社を退社されて、今はほぼ日にいらっしゃいます。

どちらの本も、「考える人」の編集長時代に毎週発行されていたメールマガジンが元になっています。

当然、といっていいのかわかりませんが、どちらも本の話が満載です。

『言葉はこうして生き残った』のほうは、本の周りの風景を拾い上げていく感じ。出版社、新聞社の中の人たちの今昔の姿や、書店や著者との交流話などと一緒に本の紹介がされています。時代を感じる編集です。

一方『「考える人」は本を読む』はシンプルな本の案内といった感じですが、本の紹介をしつつ、その周辺の話も加えた、という感じです。

どちらもメルマガが主体なのに、こういうのは編集の違いなのかしら。2冊の違いは「周りの風景」と「本そのもの」のどちらに力点があるかということですね。

『「考える人」は本を読む』のあとがきに

(『言葉はこうして生き残った』は)明治から現在にいたるまでの、出版や編集に関わる人間ドラマを中心に、どちらかと言えば硬派の文章を集めています。本書はそれと対をなす意味で、より幅広く、自分が心を動かされた本の話をいろいろ集めたつもりです。

とありましたので、どちらか一冊読みたいと思われた方は参考になさって下さい。

まあ、どちらを読んでも、紹介されている本をあれこれ読みたくなること必至です。河野さんは、本の紹介の仕方、勧め方が抜群にお上手なのです。河野さんの書かれたものを読んでしまったら、私にはこんなふうには絶対に書けないし、そもそも私が本の紹介をするなんておこがましい、ってなります。今こうして書くのすら苦痛なレベル。

 

やさしいのですよ。私はリアルタイムでメルマガを読めませんでしたが、1万8千人を超える登録者がいらっしゃったとか。いろいろな方向けに書くのですから、万人にわかるように書かれるのですよね。

やさしさは、使う言葉だけではなく、内容にも満ちているのです。本の内容紹介、肝心なことは書いていないはずなのです。ネタバレは決してしていないはずなのです。続きが知りたかったらご自身で読んで下さいね、ということであるのは明らかですが、肝心な部分を外した、ざっくりとしたあらすじを読んだだけで泣けるのはいったいどういうことなのでしょう。本体を読んでいないので実際のところはわかりませんが、ざっくりとしたあらすじと言っても、多分、さわりの部分を書いているだけだと思うのですよ。それで泣いてしまうのですからね、本体を読んだらどれだけ泣くのか心配で逆に読めないですよー(なんだそれー

 

ちなみに、『言葉はこうして生き残った』を読んだ時は最後の方で感情がブワッと溢れました。最初の方は淡々と読んでいたのですが、大きな波が最終章に来ました。

『「考える人」は本を読む』のほうは、感情の波が一編ずつ小出しになる感じでした。

 

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2冊を読み終えて「考える人」時代のメルマガをリアルタイムで読めなかったのは残念だったなー、と思っていたら

今、ほぼ日でメルマガを発行されていることに気がついて、飛びつきました。

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